私自身、社会に出て10年、派遣労働者として働いていました。
また人材を派遣する側の営業として、複数の人材派遣会社を跨ぎながら同じくらいの期間働いてきました。
その間、ずっと思い続けていた疑問です。

その20年の年月で私はそんなに変わっていない中、社会は常にスピードを上げながら激変していきます。

日雇い派遣問題や、多重下請け問題、非正規雇用の拡大など、人材業界に対するマイナスイメージが定着していく中、人材市場は着実に拡大し続けてきました。
そして今、人口減少社会に突入し、空前の人手不足時代を迎えながら、一方では外国人労働者の受け入れ拡充、AIやロボティクスの台頭、その先にあるシンギュラリティによって多くの人が職を追われると騒がれています。

その「いずれ代替されると言われている労働者」に対し、生産性をより高めなければならないと、国も、社会も、必死に尻叩きしているように見えます。

生産性の低い人材は、社会に必要ないのでしょうか?

2019年の1月より、私は創業者の沖石 直正から、前身である 株式会社Think Next Companyを引き継ぎ、略称として愛されていた TNCを正式な商号として「株式会社TNC」の代表に就任致しました。

TNCには、始めから高い生産性を誇るスタッフはおりません。
ただ、利益や生産性も大事ですが、何よりも「人」を必要とされている企業と、優秀でなくても変化を続けられるスタッフをマッチングすることで、TNC・スタッフ共に成長する事ができました。
また、派遣スタッフの多様な働き方や正社員への転換、ステップアップのための転職に対しても、実行可能な極限まで対応をしてきました。

私はこれまでの経験で得ていた「派遣される側」「派遣する側」の視点に、経営側の視点を加える機会に恵まれました。
経営には絶対的な理念、目指すべき理想が必要です。
私もやっと、激変しなければなりません。

人材派遣会社って世の中に必要ですか?
生産性の低い人材は、社会に必要ないのでしょうか?
前者は「人」が、利益ではなく「人」を必要とする企業に出会うために
後者は、国や社会、生産性のみで「人」を語る一部の方の勘違いを解くために必要であると考えます。

株式会社TNC
代表取締役 小野 知彦

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